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過信禁物!予防安全装置も限界を超えればアウト!


kasin

横滑り防止装置の義務化により事故が減った

横滑り安全装置の装着が義務化され、2012年10月以降のフルモデルチェンジ車両には、装着がされています。
登録乗用車からスタートしていますが、2014年10月以降は軽自動車にもこのルールは拡大されています。
すでに多くのドライバーがこの横滑り防止装置に助けられた経験をお持ちだと思います。

筆者自身もDSC+CBCという組み合わせによる横滑り防止装置により、東京の首都高速道路上で、あわや追突という状況を助けられた経験があり、今思い起こしてもあの冷や汗がどっと吹き出した感触がよみがえります。

一般的に横滑り防止装置の効果を、ハンドル操作によって危険回避するシーンで見ますが、東邦の経験では、ハンドルで回避する先が無く曲がりながら急制動をかけるという状況でしたが、スリップすること無く正常に止まれたことに驚きました。

自動車ジャーナリストほどの経験はありませんが、一般の人と比べれば多くの車種に乗り、毎日クルマの運転をしているので、よほどのことでは驚かないのですが、この時ばかりはハイテクの予防安全装置のありがたみを実感しました。

実際、国からの義務化を唱えられる前から、この10年ほどの間にヨーロッパ車を中心に装着が進んできましたので、交通事故が著しく減少してきています。
事故の減少には、さまざまな要因があると思われますが、横滑り防止装置は確実に効いていると考えられます。

事故の状況

さて、こうした予防安全装置にも過信は禁物という事故事例です。

すでにこの横滑り防止装置が付いているドイツ車に乗るWさんは、普段から営業活動にもマイカーを使って忙しく飛び回っています。

事故が起きたその日は、前の晩から降り続いた雪が記録的に積もった朝でした。
雪で起こる交通渋滞や道路規制が気になり、ちょっと急いでいたことで注意力が落ちていたのかもしれません。

いつもの調子で、交差点を左折で曲がろうとしたときクルマが不思議な挙動を示しました。
ハンドルとブレーキペダルに異様に戻ってくる違った感触から、「しまった!」と思った瞬間クルマは、徐々に外に膨らみ交差点で信号待ちしている車列に横から衝突しました。

明らかにスピードの出しすぎです。
いつもの路面状況なら問題なかったのでしょうが、夏用の幅広タイヤを履いたスポーツモデルでは、雪の上では横滑り防止装置でもコントロールしきれなかった、ということでした。

雪道や低ミューの路面、ダートでの走行では、ハイテクの予防安全装置が有っても路面とコンタクトしているタイヤの性能やスピードで大きくクルマの挙動が変化します。

事故の加害者と被害者

加害者は、Wさんです。
被害者は、信号待ちをしていたFさんとIさんです。

被害内容

幸いぶつかるまで、横滑り防止装置が効いていたこととブレーキをかけたので、非常に低速でぶつかっており損害は小規模です。

被害内容は、FさんとIさん、共に右側面外板のへこみとキズです。
また、同様にWさんのクルマも右側にへこみとキズがつきました。

過失割合と保険の支払内容

過失割合は、当然100対0となり、Wさんの賠償責任です。

ぶつかった相手の修理費用と修理期間中の代車費用を支払います。
Fさん:26万円
Iさん:31万円

Wさんの修理費用が広範囲のため意外と高く、47万円程かかります。
修理期間中10日間の代車費用も支払われたので、合計で約52万円かかりました。

対応可能な補償内容と特約について

今回の事故では、対物賠償保険と車両保険、そして代車費用特約が役に立ちました。
代車費用特約(レンタカー費用特約)は、仕事や通勤で使うクルマに必須の特約ですね。

今回の事故で、Wさんのクルマの予防安全装置はぶつかるまで、最大限クルマをコントロールし続けていますので、被害者最小限だったと思います。
もし付いていないクルマなら、減速もなくそのままの速度でスリップして車列に突っ込んでいたかもしれません。

しかし、そうした装置が人の感覚を麻痺させてしまい、接地抵抗が少なくなっている路面状況で必要な繊細なステアリングとペダルのコントロールを、忘れさせてしまったのかもしれません。

運転の際には、今一度慎重に運転することを意識しましょう。


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