1番安い自動車保険教えます

1番安い自動車保険の探し方を紹介しています。

並走する自転車が突然目の前を横切る!


zitensya

一瞬の油断が事故につながる

クルマで比較的細い道を走るときは、だれでも歩行者や自転車に気をつけているはずです。
それでも、歩行者や自転車の不意を付いた動きから、衝突してしまう事故があります。

クルマも徐行に近い速度まで落としていれば大事には至りませんが、ぶつかった歩行者や自転車は、生身ですからやはり相応のダメージを負うことになります。
クルマから見て歩行者や自転車に気を配ったつもりでも、事故が起こってしまえば、もう一つ足りなかったと言われても仕方がありません。

今回の事故事例も自転車とクルマの気の毒な事故のひとつです。

事故の状況

同一方向に直進する自転車とクルマが並走する直前に、左側を走行していた自転車が右側に行こうとクルマの前を横切ったため、クルマが自転車に後ろからぶつかってしまいました。

クルマを運転するMさんは、自転車に乗るHさんの動きを確認して速度を落として近づき、追い越そうとしましたが、自転車のHさんはクルマが来ていることに気づかず、直前を横切った形になってしまいました。

結果、自転車部分がクルマの前部バンパーにぶつかり、Hさんは、クルマのボンネット側に一度倒れこむように手を付き、クルマの前に倒れました。
Mさんは、徐行速度程度までスピードダウンしていたので、衝突の衝撃は少なかったのですが、それでもHさんが50歳を超えた女性だったこともあり、倒れたことでひどい打撲を負うことになってしまいました。

事故の加害者と被害者

加害者はクルマを運転していたMさんです。
被害者は自転車のHさんです。

この事故が自動車同士やバイクであれば、前方を横切った側にも責任を問うことができたかもしれませんが、自転車は「軽車両」とはいえほぼ歩行者に準じた扱いになってしまいます。

また、Mさんからみて、前方左側に確認している際に、軽くクラクションを鳴らすなど、注意喚起を行うなど、もうひとつ足りなかったとMさんは後悔し反省していました。
ケガをした年配の女性を見て、過失を交渉するなどできないとして、自転車に過失を求めない意向です。

被害内容

自転車Hさんが、全身打撲と診断され、全治1か月ほどということでした。
また、Hさんの自転車は見た目の損害はないようですが、自転車店で整備調整をします。

Mさんのクルマは、バンパーにわずかに傷がついた程度です。

保険の支払内容

保険支払は、Hさんに健康保険を使ってもらい、自己負担差額を自賠責保険で支払う被害者請求を行いました。(請求までの差額は、Mさんが立替払い)

保険金支払いは、治療費と慰謝料で約53万円でした。

このケースでは、任意保険の対人賠償を利用して保険会社に任せても構いません。
しかし、任意保険を利用すれば、たとえ支払い額が自賠責保険の補償範囲で済んでも、一旦任意保険が治療費等の立替払いを行うので、保険金支払いのある事故に該当します。
とうぜん、翌年の保険料は上がりますから、クルマ側は、大きく損をすることになります。

Hさんが、Mさんが検査中に病院から保険会社に連絡相談し、自身で初回の治療費を立て替え払いしました。
その夜改めてお詫びに伺い、事故の状況などをHさんの配偶者にもお話し、健康保険の利用と自賠責保険を組み合わせた支払い方法に理解をお願いしました。

このケースは、Mさんも簡単に保険を利用できない事情も有ったので、筆者も代理店の立場からご一緒して、事故の状況と過失、また、支払いについてのご説明(※)をさせていただいた案件です。

※Mさんは、100%過失を認めているので示談交渉とは違います。

対応可能な補償内容と特約について

このケースでは、自賠責保険とHさんの健康保険を利用することをお願いしましたが、自動車保険の対人賠償保険でも支払い可能です。

今回のケースでは、大事に至りませんでしたが、クルマの運転手は歩行者自転車に対し、より気をつけて運行する必要があり、状況に応じて注意を促す必要もあるでしょう。


  関連記事