1番安い自動車保険教えます

1番安い自動車保険の探し方を紹介しています。

代理店FP不要!安い自動車保険を見極める見積もり先7つの注意点


皆さんは、本当に安い自動車保険に入ることができていますか?

テレビやインターネットにあふれる自動車保険の広告では、どの保険会社も「合理的な安い保険料」、「優れた事故対応」などをうたっており、どれが本当に安くて自分に合った自動車保険なのか、皆目見当がつきません。

そこで皆さんは、自動車保険に入るときに、どこで見積もりを集めて検討しているでしょうか? 自分の希望にピッタリと合った自動車保険を見つけるコツは、同じ補償内容で見積もりを集めて比較することが、選択の決め手になります。

そのためには、複数の損害保険会社(以下:損保)から見積もりを集める時間と比較検討する時間が必要です。また、公平な比較をしようとする場合、見積もりを1次、2次と2段階に分けて検討を進める必要もあるでしょう。

しかし、自動車保険の販売を取扱う代理店などの形態は様々、また、ダイレクト損保ならWEBサイトで直接見積もり加入となり、それぞれを同じ内容で見積もりを比較検討することは、かなり面倒な作業がともないます。

そこで筆者の経験した、新車ディーラー、整備工場、中古車販売店、プロ代理店、ファイナンシャル・プランナー(以下:FP)の経験から、実際に個人向けの自動車保険を取扱う販売ルートを7つに別けて、見積もり集めの注意点を筆者の独自視点で解説します。

この記事を見て、代理店やFPに見積もり相談しなくても、自分で安い自動車保険を見極める、正しい見積もりの集める方法を理解して、より自分の希望に合った安い自動車保険を見つけて下さい。

自動車保険の見積もりはどこで集められる?

自動車保険の見積もりは、損害保険会社と損害保険代理店委託契約を結んでいる、次にあげる各種の代理店に依頼して集めることができます。

また、代理店の他に、ダイレクト型自動車保険の取り扱い損保の場合、WEBサイトや電話などを利用して、見積もりと契約締結を保険契約者と直接やり取りすることができます。

主な代理店の種類(順不同)

①自動車販売を行っている兼業の代理店(新車ディーラー、中古車販売店など)
対象ユーザー:自動車を売ったユーザー(一般個人と法人)

②自動車整備工場、修理工場の兼業代理店
対象ユーザー:自動車整備、修理を請け負ったユーザー、または、自動車を売ったユーザー(一般個人と法人)

③企業代理店
対象ユーザー:代理店企業の自己契約、企業の従業員、職員、家族等

④保険専業のプロ代理店(損保系FP)
対象ユーザー:法人と一般個人すべて

⑤ファイナンシャル・プランナー(FP)の代理店(生保系FP含む)
対象ユーザー:主に一般個人

⑥一括見積もり比較サイトによる媒介代理店(ダイレクト型損保の紹介代理店)
対象ユーザー:主に一般個人

⑦一括見積もり比較サイトを介した専業代理店(代理店損保との契約締結)
対象ユーザー:主に一般個人

主な代理店の解説

①と②の自動車関連業種は、それぞれが複合的に運営されております。自動車販売店の多くには、整備や修理の工場を併設し、自動車に関わるユーザーの全てを対象に自動車保険を取扱っています。

③は、一般の企業体に勤務する従業員の契約が多くの見込める法人そのものが代理店となっています。様々な業種が対象となり、多くの場合、総務課などに保険担当者と窓口を設置して、従業員への自動車保険等を見積もり販売しています。近年は、ダイレクト損保の媒介代理店(紹介代理店)を兼業している場合もあります。

④は、法人から個人すべてを対象に自動車保険によらず、様々な損害保険、生命保険商品を取り扱っています。

⑤は、主に個人を対象に金融アドバイザーのFPとして、自動車保険の紹介などを行なっていますが、生命保険の販売募集などにともない、損保代理店を兼業していることがあります。

⑥と⑦は、自動車保険の一括見積もり比較サイトを介した、ダイレクト損保への紹介業務となる媒介代理店と代理店型損保各社乗合の専業代理店がリンクして見積もりサービスを提供しています。見積もりの対象は、主に一般個人に対して行なわれています。

自動車販売の代理店(ディーラー)見積もりの注意点

新車ディーラーや中古車販売店の自動車保険見積もりは、自動車の販売担当者が主に行なっています。自動車の販売に関してプロであることはもちろんですが、自動車保険の見積もりに関してのレベルはどうでしょうか?

取り扱いの主力は大手代理店型損保の自動車保険

自動車販売の代理店が見積もりする自動車保険の多くは、東京海上日動、三井住友海上、あいおいニッセイ同和、損保ジャパンなど、大手国内損害保険会社の取扱商品です。

したがって保険料水準が高額となっており、安い保険料はとうてい期待できません。現在多くの新車ディーラーでは、1年更新と比べてお得、更新漏れや手間が無い、という理由から2年ないし3年の長期契約の見積もり提案が行なわれております。

販売担当者によって優劣の差がある

自動車販売担当者の自動車保険に関する知識は、均一ではありません。正直なところ優劣の差が激しく、トップレベルの人では、法人ユーザーのフリート契約者までケアをしている人もいますが、大変まれなケースです。

一般的には、自動車保険の見積もりを専用の端末で算出できるレベルですが、ユーザーの希望に合わせて、補償額の加減や免責の設定などまで提案してくれる人は少ないようです。

また、アタリマエのことですが、販売担当者はクルマの販売に主眼を置いているので、自動車保険の話を販売時に積極的に行なうことで予算が上がり、ユーザーがクルマの購入をちゅうちょする、値引きのさらなる要求を嫌い、積極的な自動車保険見積もりを提案しない者もいます。

自動車販売店担当者が作る見積もりの注意点

すべての営業担当者とは言いませんが、クルマの販売が主目的となっているため、自動車保険の提案見積もりやユーザーの相談など、すべてのユーザーが満足するレベルのサービスは提供されていません。

代理店型自動車保険ということから高額な保険になりますが、代理店手数料分の仕事をしている担当者は残念ながら極わずかです。

新車ディーラーでは、長期契約が進められますが、現状では特段にお得で良い内容とはなっておらず、保険料比較などあくまでも同一損保の年契約との比較による割得の金額なので、ダイレクト損保の商品などとも比べて検討すべきです。

新車ディーラーで販売の経験から

私が実際販売現場に立っていた時期は、ダイレクト自動車保険の発売前でしたので、保険会社各間の保険料が均一だった時代です。

しかも、多くのディーラーでは、自動車保険販売にも大きなインセンティブを設けており、自動車保険を積極的に見積もり提案するには良い環境だったと思います。

私は、幸か不幸か「自動車保険の必要性」を苦い経験からだれよりも理解しておりましたので、当時の上位資格を取得して、すべてのユーザーに毎年提案をしていました。しかし周りの営業マンがお世辞にも積極的な見積もりや相談に乗ってはいませんでした。

当時は、店舗に事故受付用紙や保険金請求書類なども備えられていましたが、ユーザーから事故連絡があっても保険会社に丸投げの担当者が多く見受けられました。

私自身は、自身の事故経験と提案見積もりの工夫により契約者も増え最終的には、自動車販売から専業のプロ代理店への道に進みましたが、専業のプロ代理店として学びはじめて直ぐ、同じ代理店として知識レベルの違いに驚いたことを覚えています。

損保担当者が「自動車ディーラーの御用聞き」に成り下がっているような状態は、今も昔もあまり変わっておらず、相変わらず不勉強な自動車販売代理店の営業担当者が多い状況です。したがって自動車の販売店がユーザーにとって見積もり依頼できる代理店か? と聞かれれば正直なところお勧めしません。

自動車保険の専任担当者がいる中古自動車販売店

筆者が専業代理店を営んでいる際、とても交流の深かった中古車販売店(外国車専門)では、所属保険会社の担当者の勧めもあり、自動車保険の専任担当者を設置していました。

自動車保険の見積もりから契約者管理まで、自動車保険に関して専業代理店並にサービス提案を行い、ユーザーの事故対応も自社でレッカー車を稼働させて、できる限り自社で修理を請け負うなど、ユーザーサービスにも徹底していました。

このような自動車販売店も少なからず存在します。特に少しマニアックな中古外国車を専門としている販売店では、コアなユーザーの要望にも答える必要があり、故障や事故発生時のレッカーサービスも長距離対応が可能な国内大手損保の自動車保険の方が最適です。

代理店損保の自動車保険の方が間違いない!という自動車を持つ契約者は、安易な自動車保険選びをしないように注意して下さい。

自動車整備工場の代理店(修理工場)見積もりの注意点

自動車整備修理工場の代理店は、自動車販売店同様、兼業の代理店です。以前は大変多くありましたが、現在、この種の代理店の多くは、少なくなっています。

したがって、利用している自動車整備工場や修理工場に、自動車保険の見積もりを依頼したり、提案されることは少ないと思います。

一部の中堅代理店損保が後押し

大手の国内損保では、一様に損保代理店としての収入保険料が少ない整備工場との代理店契約の解消を進めてきています。

実際、こうした小規模な代理店が代理店型損保のコスト高の一因と言われており、損保側の担当者は、そうした整備工場代理店の契約ユーザーを大型のプロ代理店に移行し、整備工場には代理店の閉鎖を促しています。

実際、自社の自動車保険商品の商品改定などに際して商品の勉強もままならない代理店も数多く存在し、ユーザーにとってのメリットは無いといっても良いでしょう。

しかし、淘汰しようとする大手損保もあれば、その逆にある程度ゆるく低めのボーダーラインを設けて、自動車整備修理工場の代理店を自社に取り込み、数字に活かそうとする中堅損保会社があるのも事実です。

振り回される契約者の立場から見れば、あまりにも身勝手な保険会社の姿が見えてきますね。契約者は、早々に落ち着き先を見積もりとともに再検討した方が良さそうです。

自動車整備工場の代理店が作る見積もりの注意点

保険会社のおすすめプラン(満期更改案内のハガキにあるおすすめプラン)を丸投げにしていることがほとんどです。ユーザーの自動車利用環境などを毎年確認し考慮して再提案するような営業姿勢がなければ、継続契約などは再検討するべきでしょう。

また、満期更改のハガキが届いたらおすすめプラン同様の内容で、他社損保でも見積もりを取って比較してみましょう。

自動車整備修理工場の契約移行を受けて

筆者の専業代理店業務の中で、いくつか携わった小規模な自動車整備工場の代理店閉鎖と契約者移管では、契約者の方から、満期更改時の案内と相談のための訪問などに驚かれる方が多くいらっしゃいました。

自動車保険の満期更改でクルマや被保険者の状況の確認、満期案内ハガキ以外の見積もり提案を「はじめて経験した!」という方もいたほどです。

すべての自動車整備工場にあてはまるわけではありませんが、損害保険の代理店を兼業で行っている整備工場の保険担当者がどの程度、代理店として契約者にサービスができているのか疑問です。

レアな外国車などを扱う整備業者

先の中古自動車販売店では、保険の専任担当者を設置することで、可能な限り自社ユーザーへの対応を強化していた例をお話しましたが、当方が預かった輸入車整備業者の場合は、ユーザーを預ける条件が「できる限り車両保険の付保に努める」というものでした。

幸い筆者には、外国車の販売経験もあり車両保険の提案実績もありましたので、ユーザーに対してある程度満足にただける提案と見積もりができました。

自動車整備修理工場には、専業代理店と提携を行いユーザーに即した保険サービス提供に努めている業者もあります。まずは相談を入れてみて下さい。

企業代理店(職場)見積もりの注意点

企業代理店というとわかりにくいかもしれませんが、勤務先で「給与天引きで自動車保険に加入できる」ということなら、間違いなく企業代理店です。

勤務先で自動車保険に加入するメリットとデメリット

メリットは給与天引きで加入できる、年払い保険料の12分割となり、一般契約の分割払い手数料(5%)の上乗せがない、などがメリットになるでしょう。

デメリットは、事故の際、会社に事故を起こしたことが知られてしまうということです。また、会社で保険に入るということは、簡単に止めにくいということもあり、事故を起こしていればなおさらです。

そして保険料水準は、ダイレクト損保と比べてはるかに高いということも、現在はデメリットとして数えることができるでしょう。

プライバシーの保護や会社でのハラスメントなど、様々な社会問題がクローズアップされる現代において、企業代理店での加入メリットは低く、デメリットから派生するいくつかの懸念材料の方が心配です。

加入意志が無いなら見積もり依頼しない

企業代理店の場合、見積もりを依頼すれば担当部署から所属長などに連絡が入り、加入のプレッシャーがかかることもしばしばあります。

加入意志100%なら見積もり依頼するのも構いませんが、少しでも外部の代理店やダイレクト損保への加入を検討しているなら、見積もり依頼しない方が無難です。

企業代理店設置の経験から

大分昔になりますが、当方の代理店のユーザーだった企業を企業代理店として契約締結後、社内各部署への保険加入の営業促進は、かなり強く行なわれました。

もちろん加入は自由意志ですが、社員に対し事前アンケートとしてクルマの所有の有無や家族構成などを調査した上で提案見積もりを作製して販促をかけましたので、社員にはかなりのプレッシャーだったに違いありません。

つまり、企業代理店では、社員から契約を募ることになるので、自ずと圧力が増すことはいたし方無し、ということです。その気がなければ、相談しないほうが無難です。

なぜ、代理店の私が自分の契約者を企業代理店にして、契約を落とすようなことをしたのか? については、いずれ機会を見て損害保険業界の裏話としてお話したいと思います。

専業代理店(プロ代理店)見積もりの注意点

損保の専業プロ代理店は、損害保険全般に精通し、現在は、生命保険分野までマネジメントの範囲を広げています。

一般個人ユーザーの自動車保険の提案見積もりはもちろんのこと、10台以上所有のフリート契約ユーザーの契約管理に至るまで、損害保険商品のプロフェッショナルです。

専業プロ代理店の見積もりの問題点

専業プロ代理店であるがゆえに起こる問題としては、代理店契約を結んでいる損害保険会社の自動車保険の見積もりしか提案できないことが、問題点としてあげられます。

現実的には、損害保険会社1社専属専業のプロ代理店なら、契約の1社のみの提案となり契約者の選択幅は、大変小さなものになります。本質的に代理店型自動車保険は保険料が高くなっており、ユーザーにとってはデメリットとなってしまいます。

先にお話した中古外国車販売店のように、自社顧客の事故や故障が発生した際、できる限り自社工場への車両運搬ができるよう運搬距離の長い大手国内損保の自動車保険を積極的に売るというようなメリットも見いだせません。

現実的に検討すれば、残念なことですが、専業プロ代理店として業務を突き詰めれば、個人ユーザーに適正な自動車保険は多くの場合、ダイレクト型自動車保険で事足りてしまうのです。

自動車保険の価格差がここまで開いてしまった今日、ユーザーに正直な専業プロ代理店がどれだけいるのでしょうか?

乗合専業プロ代理店なら見積もりの選択肢が増える?

「ユーザーに提案の選択肢が増やせる」というのは、建前ですが実際に代理店損保同士の保険料比較でも差が生じてきている昨今、複数の保険会社が乗合の形で代理店契約を結ぶことが増えてきました。

ここにきて、ようやく専属専業の代理店の乗合化も進んできておりますが、まだユーザーにメリットが出るほど選択が増えているわけではありません。

正直に行ってしまえば、大手国内損保の見積もりがいくつか集まってもダイレクト自動車保険の保険料の安さに太刀打ちできるものではありません。

保険料が高くても専業代理店の自動車保険の見積もりに魅力があるとすれば、それは、その代理店担当者に対する、将来に渡っての期待料が多分に含まれていると受け止め、ユーザーに深く感謝しなければなりません。

そのように高額な保険料の見積もりでも契約していただけるユーザーがある代理店は、真剣に代理店の質の向上に努める必要があるでしょう。

自動車保険だけダイレクトに加入したら?

筆者は、21世紀に入ってから間もなく専属専業から乗合専業の代理店として変化に努めましたが、所属保険会社からの反発も強く、思い通りに計画を進めることができませんでした。

そこで、次に取り組んだのが、自社取り扱いの自動車保険見積もりの他に、ダイレクト損保の見積もりも付けるという荒業です。ことによっては自身の代理店収入が下がることになり、所属保険会社からも挙績(損害保険代理店の売上に相当)のダウンによる突き上げも免れません。

幸い、流出は最小限でとどまり、結果として自動車保険はダイレクトに乗り替えとなってしまったが、家計費のコスト削減などFPとしての総合的な提案を検討してもらう機会を頂けています。

現在は「一括見積もり比較」という、より客観的に見積もりを比較できるツールが増えたので、私もユーザーも助かっています。

損保の専業プロ代理店としてユーザーに適切な補償が得られる自動車保険を提案し、FPとして家計のお金に関わる相談を受けて、生命保険などライフプランニングまでマネジメントが可能な代理店が増えています。

さて、皆さんの契約する専業プロ代理店の意識レベルは、ユーザーに向いていますか?

ファイナンシャル・プランナー(FP)見積もりの注意点

FPという職業、未だよくわからないという人もいるので、要約して簡単に言うと「ファイナンシャル・プランナー」とは、家計の収入と支出に関わるあらゆることに精通し、依頼者のデータを集め現状を分析して解説、改善提案を行い、未来へのプランニングを行いそのサポートを実行する人です。

FPとしての自動車保険提案

FPとして保険提案を行う場合、自動車保険に限らず契約者の利益を優先し、決して一部の保険会社に偏った提案を行なうことは本来許されません。

しかし、私のように損保専業代理店、生保ライフコンサルタント、生保FPなどそれぞれ関わりがありながらも、異なったポジションの資格があります。それぞれ資格ごとに顧客への姿勢や義務付けがあり、そのルールは厳しいものになっています。

しかし、保険を紹介する原理原則が守られないため、去る2016年5月29日保険業法の改正が施行されました。改正内容の詳細は、テーマの「見積もりも注意点」とかけ離れてしまうため、ここでは差し控えますが、自動車保険の見積もりに際し、FPとしてなのか? 代理店としてなのか? も問われる時代なのです。

自動車保険を誤解しているFPもいる?

最近、自動車保険のノウハウを読者に広く提供しているサイトにおいて、自動車保険関連の記事で読者に誤解を与える大きな間違いを書いている著名なFPがいました。FPとしては大変優秀な方々なのですが、こと自動車保険に関して周辺知識が薄いのかもしれません。

こうした記事の掲載は、大変残念に思うとともに誤解が一般読者だけでなく、関わる人達が少なからず困ることになるので気を付けてほしいと思います。

①「ワンコインで入れる自動車保険」という1日型自動車保険の紹介記事
この紹介記事では、東京海上日動の「ちょいのり保険」と三井住友海上の「1DAY保険」が1日型保険として紹介されています。間違いのくだりは、保険期間について両社の保険が同じとし、保険開始:午前0時~保険終了:午後24時として、1日単位で数えるとしていることです。

確かに先発で発売された東京海上日動の「ちょいのり保険」は、0時~24時の1日単位で数えますが、三井住友海上の「1DAY保険」は、1時間単位で24時間を1日として数えます。

両社の1日型保険は、深夜0時をまたいで契約する際に明確な違いが生じます。例えば24時間表記で、20時から翌日17時に返却予定で1日保険をかける場合、ちょいのり保険は2日分必要ですが、1DAY保険は1日分で保険に入れます。

つまり、保険期間の数え方が間違っており、付保する保険の開始終了の時間によって保険料にも違いが生じます。

②「FP監修の自動車保険を抑える方法10選」自賠責保険の長期契約の紹介記事
細かなことを書きませんが、自賠責保険は、車検期間をカバーするよう付保しなければならない強制保険です。

記事の紹介内容によると「あと3年乗るから、自賠責保険の2年契約を、長期3年契約にすると割安になる」とあります。

これから継続検査、または、中古新規検査で2年間の車検を通す際、2年契約で済む自賠責保険に3年間で加入することはもちろん可能です。しかし、2年後に次の車検を受ける際、自賠責保険の残り期間が1年しか無いので車検を通すためには、さらに1年間追加で自賠責保険に加入する必要が出てきます。

当然に1年間(12か月)という短期の契約ですから保険料16,350円が必要になり、全く無意味なアドバイスです。しかしそれ以上に著名なFPが有名なWEBサイトの載せた記事の影響により、車検を預かる自動車整備業者とユーザーとの間で、自賠責保険料の支払いに関してちょっとしたトラブルの発生が予想されます。

なお、新車の場合は検査有効期間の3年をカバーするため、36か月または37か月で加入するのが一般的です。優秀なFPの方なのですから、自賠責保険が「強制保険」と呼ばれる所以も理解してから記事にして欲しいところです。

改定の多い自動車保険

近年自動車保険は、もっとも改定の多い保険商品になっています。また、新商品や新特約、新サービスの追加も続いており、代理店やFPに限らず関連業者は、しっかり学ぶ必要があり、契約者も細心の注意をはらって見積もりを集め検討する必要があります。

自動車保険は、お金の専門家であるファイナンシャル・プランナーでさえ間違えることがあります。一般の契約者も毎年しっかり契約内容を確認して、新たな見積もりを集めて検討する必要があると心得ましょう。

保険会社WEBサイト直見積もりの注意点

保険会社のWEBサイトで直に見積もりをして検討する方法が現在では、もっとも正確な方法だといえるでしょう。

保険会社ごとに異なる補償と特約

しかし、保険会社ごとにわずかに異なる基本補償の違いや年齢条件、運転者限定範囲の条件など、保険会社による違いが生じています。ことにダイレクト損保では、各社間でかなりの違いが有るのが現実です。

特約に至っては、有るもの無いものまで考慮したら横並びで公平な保険料比較ができません。

損保WEBサイトの見積もりで自動車保険を知る

学ぶとか知る、理解するというと、ちょっと面倒に感じるかもしれませんが、実は各損保のWEBサイト見積もりを丁寧に見ていくと特約なども丁寧に解説してあるので、とても勉強になります。

自動車保険の見積もり比較や加入に際してどんな補償が必要なのか? など、知っておいて損はありません。

ちなみに、これから見積もりを集める人にわかりやすく勉強になるので、最初に訪れて欲しい損保WEBサイトは、ソニー損保、イーデザイン損保、SBI損保の3社のサイトです。自動車保険に関わる予備的な解説がしっかりしており、わかりやすいです。

WEBサイトの入力間違いに注意

自動車保険のWEBサイトの見積もり画面は、各社で異なり、どれひとつとして同じものがありません。

また、保険会社によっては、新型車の車両保険見積もりができない、事故歴による見積もりの受付不可、そして最たるは、住所氏名等の個人情報の入力をしなければ見積もり結果を表示しない保険会社もあります。

正直、1社2社ならば試しで入力しながら試算することも楽しめるかもしれません。しかし、5社を超えてくると恐らく苦痛になるでしょう。恐らく、その時点で補償内容に違いが生じ、同じ条件での比較ができなくなっていると思います。

必見!WEB見積もりの簡単な活用法

損保WEBサイトの見積もりを簡単に使う方法は、1次見積もりとして補償内容を最低限に絞り、被保険者本人のみで試算してみるとわかりやすく、公正に近い状態で比較ができます。

補償は基本補償のみとして、対人対物賠償を無制限、人身傷害補償を3000万円(被保険者搭乗中のみ)で、試算してみましょう。特約は、対物賠償超過特約と弁護士費用特約の2つを付帯すれば、各社がほぼ同じ補償条件の見積もりを算出することができます。ちょっと面倒ですが試してみて下さい。

自動車保険一括見積比較WEBサイトでの見積もりの注意点

さて、上記の損保WEBサイトにて補償内容や被保険者、被保険車両の条件を入力して試算するには、通常1社あたり平均で10分~15分程度かかります。

つまり、5社も比べるとなると入力だけで1時間を超え、とても面倒に感じるはずです。そこで、見積もりを依頼したくなるのが「一括見積もり比較サイト」です。

1次見積もりで比較、2次見積もりで本格検討する

一括見積もりの上手な使い方は、次のようにしてみて下さい。

見積もりは、1次見積もり、2次見積もりの2回を前提に保険会社を絞り込む。

1次見積もりは、上記の「必見!WEB見積もりの簡単な活用法」に有るように、最低限の補償内容で各社の条件を揃えて保険料の違いを比較する。比較をできるだけ公正にするため、その他のオプション特約や補償金額を変えないこと。

2次見積もりの前に、安い保険料を中心に候補を3つほどあげ、その保険会社のWEBサイト画面でその他の特約などを検討して見積もり試算してみる。そのまま加入もできるが同じ保険料なら、成約プレゼントが期待できる一括見積もりサイトの方がお得!

また、保険料見積もり試算の確認、ダイレクト自動車保険でも契約後の満期案内などが期待できるので、総合的に見て「自動車保険一括見積もりサイト」の2次見積もりで決めることがおすすめです。

2次見積もり便利な保険会社別の特約、ロードサービス一覧

一括見積もりサイトを利用するときの注意点

一括見積もりサイトでは、利用申込をすると、乗合専業の保険代理店から「代理店型損保の見積もり」がまとめて届きます。また、媒介代理店として紹介取次をしたダイレクト型自動車保険の見積もりは、それぞれの保険会社から見積もりが届きます。

見積もりは、メールの場合と郵送の物があり、郵送は1週間ほど時間を要することがあります。したがって、保険満期ギリギリでの利用では、「一括見積もり比較」の本領を発揮できません。

注意点は、現在契約の自動車保険の満期案内ハガキが届いたら、すぐにでも1次見積もりをはじめましょう。くれぐれも満期日間近になってから慌ててことを起こすようなことが無いよう、早めの行動が肝心です。

まとめ:安い自動車保険を見極める見積もりの集め方

自動車保険の見積もりは、これまで見てきたように様々な方法で取り寄せ、集めることができます。

様々な代理店もあり、またFPのようなお金のアドバイザーも自動車保険の案内をしてくれます。しかし、どれも人に会う必要があり、約束の日時、手続きの時間、選択肢が少ない、保険料が高い、など手間がかかる割にお得感がありません。

自動車保険はネットから自分で選び完結できる!

もう、皆さんにも結論は出ていると思いますが、あらためて書くと次のようになります。

①自動車保険一括見積もりサイトで1次見積もり集めて保険料を比較する。
②2次見積もりの候補として、概ね3社を選びWEBサイトで特約や車両保険などを確認する。
③必要な補償額、車両保険、特約等を追加した内容で2次見積もりを依頼する。
④納得できた見積もりを選び契約する。満期日前に手続きを忘れずに!

以上、自動車保険の見極めと見積もりを簡単に集める方法の参考にして下さい。大変に長い記事になりましたが、最後まで読んでいただき、ありがとうございました。


  関連記事