気に入っている愛車だからこそ、少しでも価値のあるときに売る方が良いでしょう。その方が、車にとっても幸せです。もちろん、1円でも高く買い取ってもらえるならば、それに越したことはありません。
しかし、どこの場所で中古車を売れば高く売れるのでしょうか?なにより、少しでも高く買い取ってもらうには、どうすればいいのでしょうか?
査定額UPの秘訣や買取店の選び方、人気の一括査定サイトのおすすめポイントについて解説しています。
車を売るなら、車の一括査定サイトで!
車を売るためには、ディーラーや買取業者へ車を持ち込んで、査定をしてもらうのが一般的かもしれません。
しかしそれでは、その査定額が妥当なのかどうかの判断ができないでしょう。
「1円でも高く買い取ってもらう」ためには、他の買取店でも査定してもらう必要があります。
もちろん、1社や2社ではなく、10社程度はまわるべきでしょう。
しかし、10社もの買取業者へ車を持ち込んで査定依頼をするのは、1日や2日でできるようなものではありません。
平日働いている人であれば、毎週土日を使って1ヶ月以上はかかります。また、何度も同じような査定の申込書類を書き、必要な書類を提出する手間もかかりますので、途中で面倒にもなってきます。
しかし実は、インターネットを使って、「車の一括査定」が可能なのです。
「車の一括査定」サイトであれば、一度の申し込みで最大10社程度の業者へ一斉に査定申し込みができ、家にいながらにして最大10社から査定額が提示されるのです。
加えて、複数の買取店に査定してもらう事で買取相場も把握できる、仮査定の後、出張査定してもらえるというのも魅力的です。
もちろん、あくまでも申込時に入力した情報だけで査定されますので、本当の買取金額とはイコールではありません。しかし、一括査定した中でもっとも高額な買取金額を提示した業者へ持ち込むことで、高額で売却できる可能性が高いのは言うまでもありません。
また金額に折り合いがつかず、買取しない場合でもキャンセル料金等はかからないので安心してください。
「一括査定」の注意点
ただし、「一括査定」するにも準備は必要です。
前述のように、査定は申込時に入力された情報のみを使って行われますので、走行距離やオプション、傷などのミスや記入漏れがあれば、査定額と実際の買取金額との差が大きくなります。
車検証を準備して申し込むのは当然ですが、愛車の状況をしっかりと確認してからなるべく正確な情報を入力するようにしましょう。
また、申し込む時期にも注意が必要です。
月末や年度末などに一括査定を申し込むと、いざ買い取ってもらおうと本査定をしてもらうと、金額がまったく違っていることがあるのです。
そのため、それらの状況が変わりやすい節目に一括査定をすると、思わぬ失敗を招いてしまいます。
しかし、時期が悪いと言っていつまでも申し込まなければ、車の価値はどんどん下がっていきます。そのため、思い切りも大事です。
これらに注意しておくことで、査定額と実際の買取金額との乖離が小さくなり、より正確に「高く買い取ってくれる業者」が分かります。
車の一括査定だけで十分?
手間もかからず一気に複数の業者へ申し込める「一括査定サイト」はとても便利です。申し込み作業は一度で済みますし、わざわざ出向くことなく家にいながら査定額の提示を受けられます。
その中で、もっとも高額な買取金額を提示した業者へ持ち込んで査定士の本査定を受ければ、交渉で粘るといった手間がかからず、比較的高額な売却額を叩き出せるでしょう。
しかしそれだけでは、次のチャンスを逃しているのです。
また、車を手放した後のことや車の状況によっては、以下のようなリスクもあります。
・一括査定でほとんど値がついておらず、処分料をとられた
これらのチャンスをつかむためにも、そしてリスクを回避して有利に進めたりするために、「車の一括査定」が大いに役立つのです。
チャンスを逃さないために、他社の査定額を提示する
「1円でも高く買い取ってもらう」ためには、交渉が必要です。
もちろん、手間はかかりますが、交渉することで買取額が上がる可能性は十分にあります。
そんなチャンスを逃さないために、一括査定の結果を利用するのです。
具体的には、高額買取をしてくれそうな上位3社に車を持ち込んで本査定を受ける(本査定を3回受ける)という方法があります。
この場合、1回目の本査定では詳細な交渉材料がありませんので、第3位の業者に出向いて交渉の基準額を決める程度だと思ってください。
その後の2回目以降の本査定が本番です。
もちろん、上位3社ではなく、上位5社でも構いません。情報が多くなって有利な交渉ができる可能性があります。しかし、本査定は車を持ち込むなどの手間がかかりますので、3社程度が妥当だと思います。
一括査定を最大限活用して、リスクを回避する
新車を購入する予定でディーラーへ下取りに出す場合や、廃車にするしかないような車だった場合でも、一括査定の結果を活用することで、有利に進めることができます。
1. 新車購入の下取り(ディーラーへ売る)
新車を購入する場合は、もちろんディーラーで購入することになると思います。そのため、一括査定をしても無駄だと考えるかもしれません。
しかし、それは逆です。むしろ一括査定しなければ、損をしていることにも気づけないことがあるのです。
新車購入時、車体価格やオプション、手数料などの値引き交渉を行いますが、いま持っている車を下取りすることで、値引き額が大きくなる場合があります。
このときの下取り価格がポイントです。
値引き幅が上がっても、下取り価格が他社よりも安ければ、トータルで損をすることになるのです。
たとえば、値引き額を5万円アップしてもらっても、下取り価格が他社よりも10万円低ければ、トータルで5万円の損になります。
それを防ぐために、多数の大手買取店と提携している一括査定サイトの結果を使って最高価格を確認してから交渉するわけです。
ちなみに一括査定サイトは、提携買取業者が多数ありますので全国どこでも対応できます。(例:大手カーセンサーでは約300社の加盟店と提携)
2. 買い取ってもらえない車を売る(自動車解体業者へ売る)
事故車はもとより、年式も古く修理箇所が多い場合などは、値段がつかないこともあります。
一括査定でそんな残念な結果になってしまった場合や、ボディの状態からマイナス査定が多く、低い査定額になってしまっている場合は、もっとも高い査定額をつけた業者でも、処分料を要求される可能性もあります。
そんなときには、自動車解体業者へ持ち込むのも1つの手段です。彼らであれば、処分料などをとられることもなく、パーツごとに金額を出してくれます。
パーツ毎となると、より査定相場が分かりにくくなりますから、営業マンなどプロの目で確認してもらう必要があります。
他にもオークションを利用する方法もありますが、ヤフーオークションなどの個人売買はトラブルも多く、あまりオススメできません。
まとめ
車を売るというのは、数年に1度あるかどうかという大きなイベントです。
大きなイベントであれば、それだけしっかりと準備をしておかなければ、うまくいくはずがありません。
逆に言えば、しっかりと準備をすればするほど、うまくいく(=高く売れる)のです。
準備の基本は情報を集めることです。
「車の一括査定」サイトは、そんな情報集めに役立つとても力強い味方なのです。
しかし、うまく使わなければ、情報に踊らされてしまうだけになります。それでは意味がありませんので、最後にポイントを紹介しておきましょう。
・月末や年度末等、一括査定を申し込む時期には注意。ただし、遅くなるほど査定は不利になる
・他社の査定額を元に交渉することで、買取価格UPが期待できる
・新車購入時の下取り価格は、一括査定の結果を踏まえて交渉する
・一括査定で値段がつかない場合は、解体業者へ。処分料は取られずパーツ毎に査定してくれる