「欲しい車が発売されたので、ローンが残ってるけど乗り換えたい」
「引っ越しで車を使わなくなるので、処分したい」
「燃費は悪いし家族構成も変わったので、新しい車に買い替えたい」
理由はいろいろとありますが、いま乗っている中古車を処分するとき、「よく分からないから」と買取業者の言い値で売るやり方はおすすめできません。
高額査定はある準備と工夫で、思った以上にお得な高値に繋がる可能性が高いのです。
長年連れ添った愛車は、下取りよりも買取査定に出して1円でも高く売却しましょう!
愛車の金額をなるべく高い、プラス査定で売る方法について解説していきます。
目次
車を高く売るには、事前の情報収集が必要!
1円でも査定額をUPさせるためには、中古車情報誌やインターネットで中古車の相場を調べる。その後、最寄りの買取業者や大手のディーラーなどに持ち込んで、収集した情報をもとに交渉するというのが普通です。
でも、交渉の結果、「事前に調べた金額よりかなり低い価格が提示された」ということは少なくありません。
そうなると、次の業者へ持ち込んで査定してもらうことになりますが、多くの場合はあまり代わり映えのない売却価格に終わってしまうことも。
事前に買取相場を調べて情報収集して、きちんと交渉しているはずなのに、何が問題なのでしょうか?
それは、「情報の集め方や、アプローチする業者を根本的に間違えている」からです。
車を高く売るためのポイントとは
中古車買取業者へ少しでも高く売るためのポイントは、次の4つです。
・業者の好み
・車の状態
・交渉
これらのポイントをきちんと押さえれば、あなたの愛車は驚くほどの高値で売れます。
とはいえ、「値段が高い時期」や「あなたの愛車を欲しがっている業者」は、表面上はなかなか分かりません。
「車の状態」といってもすでに手遅れな気がしますし・・・。それに、交渉するにしても素人には難しいのではと思われがちでもあります。
ですが、これらには割と簡単にできるコツがあります。それが、車の一括査定です。
無料で査定依頼ができて、濃い情報を集められるので、価格比較や交渉の必要があるので多少手間はかかりますが、最高価格で売るためには一番の近道なのです。
*無料と聞くと、逆に怪しいと思う人もいるかもしれませんので、ちょっと補足。
一括査定サイトのサービスが無料で利用できるのは、ガリバーなどの大手買取チェーンらと提携しているからです。オンライン査定であなたの愛車情報を提携買取店に提供し、その謝礼として買取店側が予め決められた料金を支払うという仕組みになっています。
一括査定なら、あなたの車が欲しい大手買取店が簡単に分かる
中古車情報誌は、その情報を取材した日から1ヶ月程度の期間が過ぎている場合がほとんどです。また、インターネットサイトも(雑誌よりマシとはいえ)、即時反映される情報はそう多くないと見たほうが良いでしょう。
その点、車の一括査定サイトを使って査定を行えば、「いまこの瞬間」の査定価格が分かります。これで「時期」の問題はクリアですね。
また、車の一括査定サイトであれば、一度の申込で10社程度に依頼できますので手続きも簡単。一度で多くの情報を仕入れることができます。
この、わざわざ電話連絡しなくても多くの業者へ一度にまとめて申し込めるという点は、「業者の好み」の問題をクリアしています。
業者には「軽が欲しい」「セダンはあまっている」「ミニバンは苦手」などいろいろあります。そのため、A社は過剰在庫を持っているために安値だったが、B社は在庫が少ないので必要としているので高めの値段を付ける、といったこともあるわけです。
一括査定サイトによる仮査定額を見れば、各業者の好みはすぐに分かります。
車の一括査定の申込と車のメンテナンスは手を抜くな
車の一括査定で注意したいのは、愛車の状況をできる限り詳細に記入することです。
査定の依頼を受ける業者は、車の一括査定サイトから届いた情報をもとに、自社の査定基準に照らして査定価格を提示します。
つまり、年式や走行距離・傷など、サイトに入力した情報がすべてなのです。(出張査定を行ってくれる業者もありますので100%とは言い切れませんが、正しく書くに越したことはありません)
そのため、曖昧な情報では査定価格と実際の買取価格がかけ離れてしまい、思ったような金額で売れないこともあります(もちろん、記入していなかったオプションなどが高額になって、査定価格を上回る金額になることもゼロではありませんが、希でしょう)。
また、詳細を記入するためには、愛車の状況をきちんと把握する必要があります。つまり、日頃から愛車を把握して、メンテナンスしておかなければいけないということです。
もちろん、走るたびにボンネットを開けて状況を確認するまでは不要ですが、6ヶ月点検や1年点検などをきちんと行い、オイル交換などはこまめに行うというのは、やっておくべきでしょう。
機械というのは、「使っていると壊れる」というよりも、「壊れないように使っていないから壊れる」ことが多いです。きちんとメンテナンスしてやれば、驚くほど良い状態で長く乗れます。
そのため、メンテナンスをしてあれば、それだけ買取価格UPにも繋がるのです。
もちろん、メンテナンスには車内の清掃も含まれます。日々簡単な清掃しているだけで、車内の状態は驚くほどきれいになるものです。
清掃に関しては、査定相場が大幅に上がるというほどの判断材料にはなりませんが、あまりにも汚い状態ではマイナス査定になってしまう可能性は十分にあります。今は売却を検討していない人も日ごろから気にかけておいて損はありません。
日頃のメンテナンスや清掃などがきちんとされている車とそうでない車は、プロの目にかかればすぐに分かります。
きちんとされていれば、「大事にしているんだな」と印象が良くなり、交渉もスムーズに進みやすくなることでしょう。
自分勝手な交渉では、車を高く売れなくて当然
前にも書いたとおり、一括査定での査定価格は、あくまでも申し込みしたときの情報のみで仮に査定した価格です。そのため、実際の買取時には本査定を行って、実際の買取価格が提示されます。
本査定では、業者へ車と書類を持ち込んで査定してもらうことになりますが、そのときに提示された査定価格そのままで買い取ってもらうのでは、「1円でも高く買い取ってもらう」ことができるわけがありません。
そのため、そこで交渉することになるでしょう。
しかし、そのときは必ず「目安の金額」が必要になります。まずは一括査定の中でもっとも高い金額がその目安になるのかもしれませんが、上述のとおり一括査定は仮査定ですので、業者から見ればあまり説得力がありません。
だからといって、自分の思いだけで決めた金額をもとに話をしたのでは、余計に説得力などありませんし、業者が粗利をとれないような金額では、話になりません。
そのため、本査定を何度か行うことで、「目安の金額」を作ることになります。
もちろん、本査定は手間がかかりますので、3社程度が妥当でしょう。その本査定を行う3社を、一括査定した中で高い価格を提示した上位3社にすれば、高い確率で高額買い取りしてもらう事が可能です。
本査定での交渉は正直に
一括査定をしてもらったら、複数の買取店に査定してもらいましょう。
最低でも3社には本査定してもらうことをおすすめします。その際のポイントは、「査定価格の低いところから順番に持ち込み、前回の査定結果をもとに交渉する」ことです。
もちろん、1社目は情報が何もありませんので、一括査定での査定価格をもとに話をすることになります。
そして、このとき大事なのは、トータルの査定価格を把握するだけではなく、各査定項目の金額をチェックしてこの金額に至った理由を確認するということです。
そして、2社目と3社目の本査定が、本格的な交渉となります。
この交渉で使う材料が、前に確認した「各査定項目の理由」です。実際に査定士によって出してもらった金額ですから、これ以上の説得力はありません。
1社目の本査定で査定価格が上がっていた部分を2社目が見落としているような場合は、とても有効ですね。
また、本格的な交渉で気を付けたいのは、ウソをつかないことです。
残念ながら(?)相手の方がプロですので、下手に情報を隠したところで意味がありません。それならいっそのこと、すべての情報(以前の本査定結果)を出して、相手に考えさせるのです。
そうすると、自分と業者の交渉ではなく、過去に査定した業者と、いま査定している業者の交渉になり、勝手に査定価格が上がっていくものです。
プロによる査定システムに素人である私たちが口を出すのは難しいですが、業者同士が競っている感じに持っていくことができれば、後はこっちのものです!
まとめ
「愛車を1円でも高く売りたい」と思うのは当然です。
しかし、それを実際に実現するためには、相応の努力が必要になります。もちろん、売ることを考えて日常での使用に支障を来すのは本末転倒ですが、最低限のメンテナンスや清掃はしなければいけません。
その上で、一括査定サイトを活用して査定価格の相場と高額買い取りしてくれる業者を探しましょう。
そうすれば、思った以上に高額で愛車を買い取ってもらうことができます。
・車の一括査定サイトを使えば、いまこの瞬間に愛車を必要としている業者からの査定価格を得られる
・一括査定サイトで高額価格を付けた3社程度で、本査定を受ける
・本査定を受けたら、必ず査定の詳細な理由を確認すること
・本査定による査定項目の詳細は、もっとも説得力がある交渉材料になる
・正直に情報を出すことで、スムーズに交渉や契約が進む