車を売る時の査定と手続きにかかる時間は?全体の流れと手順

車を売るなら、一括査定を使った方が高く売れます。

それは知っているけれど、どんな手順でどれくらいかかるのか分からないのでは不安です。

だからといって、それだけの理由でディーラーへ下取りに出すのは、あまりにももったいなさすぎます。

一括査定を利用すれば、査定の最高額を叩き出す事も可能なのですから。

車の一括査定を使って査定依頼をしてから車を売るまでの手順と、手続きにどれくらいの時間がかかるのかを、詳しく解説します。

一括査定から車が売れるまでにかかる時間は?

車を売ろうと考える人は、必ず売却したい理由があります。つまり、ほとんどの場合、期限があるということにもなるでしょう。

新車への買い換えや、もう乗ることがないのであれば、年度内に処分しなければ、無駄に自動車税を納めなくてはいけません。

欲しい中古車を見つけたのであれば、少しでも早くお金を作って購入したいと思いますよね。

そんな時に、どのくらいの期間で売れるのかがはっきりしない一括査定を利用するのには、躊躇してしまうのは仕方ないかもしれません。

特に年度末など、時間が間に合わなければ、余計なお金を払う必要がある場合は、それを理由にディーラー下取りや中古車販売店で下取りしてもらう方が無難だと考えてしまうと思います。

しかし、それではいつまで経ってもディーラーや中古車販売店が丸儲けするだけです。

車を高く売りたいのであれば、前もって時間を計算して、早めに査定を受ける必要があります。

車の査定から売却までの時間は3日~2週間

では、車の一括査定を申し込んでから、実際に売却するまでの一般的な流れを説明しましょう。

実は一括査定から売却完了(代金の受け取り)までは、たったの4ステップだけなのでチェックしてください。以下にステップと大まかな所要時間を記載します。

1.車の一括見積の申込 ………… 数分から1時間程度
2.出張査定を受けて買取価格を確認…… 1日から3日程度
3.売買契約、車の引き渡し …… 1日程度
4.入金確認 ……………………… 数日から1週間以内

本査定を依頼する業者の数だけ出張査定を受ける回数が増えますので、それだけ時間がかかりますし、祝日などの関係で振込までの時間が余計にかかる場合もあります。

そのため、多少の幅はありますが、一括査定の申し込みから数えて、早ければ4日程度、時間がかかっても2週間以内に現金を手に入れられるという計算になります。

車の査定から売却までの流れ

大まかな時間が分かったところで、各ステップで実際に何をするのかを具体的に説明しましょう。

1. 車の一括査定の申込

車の一括査定サイトで、必要情報を入力して申し込みます。

必要情報には、車に関する情報と個人情報があります。

正確な情報を入力しなければ後で困りますので、車に関する情報は必ず車検証を見ながら入力しましょう。

なお、入力する車に関する情報は、主に以下のようなものが多いです。

・メーカー
・車種
・年式
・グレード(型式)
・走行距離
・ボディカラー
・車検までの残期間
・オプション内容
・事故歴

サイトによって入力する項目は違いますが、少ないところであれば車に関する情報は上記の中の3項目程度(車種、年式、走行距離など)、個人情報については5項目程度の計9項目程度です。

入力に慣れている人であれば1分かからないのではないでしょうか?

このサービスで、大手のアップルやガリバーさんや中小の買取業者に一括で査定依頼を出す事が可能です。

2. 本査定

一括査定の申し込みを行うと、多数の買取業者から電話がかかってくるのが一般的です。

インターネットを検索すると、この電話があまり好まれていないようです。

しかし、電話をかけてくる業者は「車を買いたい業者」ですので、その数が多ければそれだけ値段が上がる可能性があるということです。ぜひ、機嫌よく対応しましょう。

なお、この電話で買取額(仮査定額)を教えてもらえる業者や、メールで教えてもらえる業者、仮査定額を提示せずに本査定の日程調整をしてくる業者など、業者によって対応が違います。

必ず、仮査定額を確認し、一旦クールダウンしてから本査定を依頼する業者を選定しましょう。相手のペースで本査定日程を決めてしまうと、必要以上の業者に本査定を依頼することになり、時間がかかってしまうことになります。

この時、複数の業者の本査定をまとめて1日で行うことも可能です。

その場合は、時間の短縮になりますし、競りのようになるため、高額買取を得やすいというメリットがあります。

しかし、競りを仕切ることになりますので、初めての人の場合は営業マンの勢いに負けてしまう可能性がありますし、談合される可能性もあります。

そのため、日程や時間をずらして3社程度に依頼する方法が安全かもしれません。

本査定額だけ提示させて後で連絡すると徹底すれば、営業マンと余計な交渉をすることを避けることができますので、精神的に楽でしょう。

なお、本査定までの間に、必ず車は掃除しておきましょう。完璧に行う必要はありませんが、掃除しているのとしていないのでは、査定額に開きが出る事があります。

3. 売買契約、車の引き渡し

本査定額がもっとも高額になっている業者へ連絡して、車の売買契約と、車両や書類の引き渡しを行います。

この時、本査定を行った他の業者にはきちんと断りの電話をいれましょう。「他社で決めた」とはっきりと言えば、素直に引き下がるのが一般的ですので、安心してください。

なお、売買契約には以下のような必要書類がありますので、業者へ連絡する前に準備しておいた方が、余計な時間をかけずに済みます。

・車検証
・自賠責保険証明書
・自動車納税証明書
・印鑑証明書
・リサイクル券
・住民票(車検証と印鑑証明書の住所が異なる場合)
・実印

印鑑証明書と住民票については、発行後3ヶ月程度以内のものでなければいけない場合がほとんどですので、査定申込の前に準備しておくことをおすすめします。

なお、車両と車検証などの書類の引き渡しは、売買契約締結後になります。

車両と書類を現金と引き換えに引き渡すのが、もっとも安全だとも言えます。

しかし、多くの場合は銀行振込になりますので、口座情報も準備しておかなければいけません。

4.入金確認

早いところであれば翌日、遅くとも1週間以内には、指定の口座へ代金が振り込まれます。

もちろん、買取業者によって振込のタイミングは違いますので、契約時にしっかりと確認しておかなければいけません。

もし1週間経っても入金がなければ、業者へ早急に確認しましょう。

売ったはいいが、次の車の納車がまだ先の場合

車を引き渡したはいいものの、実は通勤などで車がないと困る人もいるかもしれません。

そんな場合は、買取業者で代車を用意してくれる場合がありますので、必ず確認しておきましょう。

中には無料で代車を貸してくれる業者もあります。

そのため、代車が必要な場合は、仮査定から売買契約までの間に、「代車の有無」「代車代金」「代車の貸与可能期間」は必ず確認しておきましょう。

まとめ

確かに、ディーラーの下取りに出せば、言われるがままにしているだけで車が処分されます。

しかしそれは、ディーラーの思うつぼで、彼らの利益に貢献しているだけです。

ここで説明した車の一括査定で車を売る場合のステップを踏めば、ディーラーに渡ることになっていたお金の一部を自分のものにできるのです。

ステップと注意点をしっかりと理解し、より高い買取金額へと査定額アップさせましょう。。

・一括査定申込から売却完了(代金入金)までは、早ければ3日、遅くとも2週間以内
・一括査定の申込では、車検証を見て正確に入力すること
・本査定日程は、仮査定額の高額な業者へ後日連絡する。
・本査定日程は全社一緒の方が高額査定になる可能性があるが、競りを仕切る必要がある。
・本査定の日時をずらしておけば、すべての査定額が揃ってから売却先をじっくり検討可能。
・売買契約のための必要資料は事前に準備しておくこと
・代車が必要であれば、買取業者が無料で貸してくれる場合もある